ティアフォーで開発に用いる車両

ティアフォーでは自動運転ソフトウェアであるAutowareの開発を行っていますが、開発したソフトウェアの検証を行うために実在する車両が必要です。今回はティアフォーで開発に用いる車両の一部をご紹介します。

LEXUS RX450h

 

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自動運転向けに改造したLEXUS RX450hです。車両上部に「AI Pilot」という機器を用いて4つのLiDAR・2つの認識用カメラをマウントしています。公道での自動運転向け開発技術の検証によく使用しています。AI Pilotに搭載してあるカメラとは別に車両の前後左右に、遠隔監視・操縦のために用いるカメラ4台を備えています。遠隔監視・操縦システムについては下記記事にて紹介しております。

tech.tier4.jp

ラゲッジスペースに産業用のコンピュータがあり、そこにAutowareがインストールされています。

Milee(マイリー)

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ティアフォーを代表する4人乗りの小型車両です。頻繁にデモなどで使用しているので、何処かで見たことが有る方もいらっしゃるかもしれません。後に紹介するゴルフカートをベースとして、天頂と前後左右下部の合計5箇所にLiDARが、天頂LiDARの下に認識用カメラが取り付けられています。LEXUS同様遠隔監視・操縦用のカメラもついています。最大時速は19 [km/h]となっており、テーマパークや施設構内などのプライベートエリアを低速で走行するシーンによく使用します。前後にサイネージディスプレイ、天頂とフロントライト付近にフルカラーLED、前方と車内にスピーカー、車内前方にタブレットを備え、搭乗者に限らず周囲の方に車両の状態を知らせることが可能です。残念ながらナンバーが無いため公道では走行できません。名称であるMileeは「ラストワンマイル」から来ており、ワンマイルモビリティを象徴するコンセプトカーです。ステアリングハンドルやアクセル・ブレーキペダル等にアクセス出来ない状態にすることができるので、まさに自動運転向けの車両と言えます。

 

これらLEXUS、Mileeが活躍した番組がNHK BSプレミアムにて7月13日

www4.nhk.or.jp

ゴルフカート

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先のMileeのベース車両にもなっているゴルフカートです。LEXUS同様AI Pilotを用いてセンサをマウントしています。ガソリン無しで走るEV車になっているので僻地や離島で力を発揮します。こちらはナンバーの交付を受けることが可能なので公道を走ることが出来ます。ティアフォー内で所有している台数が最も多く、新しいセンサの検証などマルチに活躍しています。ほぼ同等の車両が自動運転開発向け電動小型低速車両「アカデミックパックPRO」として販売されております。

news.yamaha-motor.co.jp

www.macnica.co.jp

 

LogieeS-TC(ロージーS-TC)

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こちらは物を運ぶことを意識した超小型車両です。前後にLiDARを搭載しており、他の車両と違って左右のタイヤを独立して制御できるので、小回りの効いた動きをさせることが出来ます。屋内、屋外共に走行可能であることも大きな特徴の1つで、車両サイズに影響が無い開発項目の検証等にも役立っています。Logieeという名称はロジスティクスから来ており、見た目の通り上に物を載せて運ぶことが出来ます。なお、Sは小型化の経緯から、末尾のTCは「つくばチャレンジ」を指し、市街地で自律走行を行う技術チャレンジであるつくばチャレンジに2018年に出場し、完走した実績があります。

まとめ

これらの車両は全てAutowareを使用して自動運転可能で、開発内容に応じて適切な車両を選択し検証をおこなっています。Autowareの普及のためには複数の車種に適用可能で有ることが大事ですので、ティアフォー自ら複数台の車両を所有し、実際に車両を動かしながら開発を進めています。